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応援団やサムライうさぎについて。あとはアニメ三国演義の歪曲感想とか。

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 意気込んで夕日町応援団団室に潜入をこころみるも失敗してしまった。
 まさかセコムしているとは思いも寄らなかった。
 
 応援団は町の人気者でありながら、その実態は謎に包まれているのだから、私のようないかがわしい輩が忍び込むぐらいは予想していたのだろう。それともすでに何者かが潜入したことがあるから、防犯のためにセコムしているのだろうか。
 だとすればうまいことやりやがった奴がいるのか。
 けしからん。
 私は激しい憤りを覚えた。私だってあの逞しい裸体を間近で見たかった。応援団の過去を探るなど、そんなものはもはや二の次だ。正直なところ、とにかく裸が見たかったのだ。
 しかしはがゆい思いは、鉄壁のセキュリティシステムの前ではどうしようもない。
 某巨人軍名誉監督が憎たらしくてたまらない。
 当然逆恨みであることぐらい分かっている。だが坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
 私はすさんだ気持ちになり、足元の石ころを蹴飛ばした。
 遠くに望める山の稜線に夕日が沈もうとしている。暮れなずむ町を失意のうちにさまよっていると繁華街に映画館を発見した。
 ここはひとつ気晴らしでもするか。
 さっそく映画館へと足を踏み入れ公開作をつらつらと物色する。

 ほほう。押井守タンの最新作が公開されているのか。製作はおなじみのproductionIG。
 タイトルは……マスオネバーダイ?
 なんと劇場版サザエさんが公開されていた。しかも監督が押井守とは異色のコラボレーションではないか。
 これは見るしかない。
 私は期待に胸を躍らせてチケットを購入した。

 やがて始まった映画は、私の期待に十分応える作品だった。いや、それ以上の珠玉の名作だと思う。
 作画の高度なクオリティもさることながら、練りに練られた脚本の妙は驚きの連続だ。そこかしこに張り巡らされた伏線が一気に回収される感動のラスト。上映時間の二時間はあっという間に過ぎ、まさに至福の一時であった。
 潜入には失敗したものの、素晴らしい映画に出会えたことで英気が湧いて来た。次こそロッカーに忍び込み、団員たちの赤裸々な姿をこの目に焼き付けることを誓い、私は夕日町を後にした。

 こちらで映画の予告が視聴できるので、ぜひご覧いただきたい。

>>劇場版サザエさん「マスオネバーダイ」

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