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応援団やサムライうさぎについて。あとはアニメ三国演義の歪曲感想とか。

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 自分の体の中で、どこが好き?
 そんな質問あるじゃないですか。マチカさんの場合「まつ毛」と答えます。まつ毛に関してだけは一度も悩んだことがない。そこそこ量もあるし、長さもあるんですよ。さすがに外人さんのバサバサまつ毛には敵いませんが、人から羨ましがられることもあるんですよ。
 でも「いいなー」と言われるたびに、マチカさんはいつも思うのです。このまつ毛の代償に全身の毛深さを受け入れる覚悟があるのかと。たまに体毛の薄い殿方がいらっしゃいますが、マチカさんの圧勝ですよ。試合に勝って勝負に負けた、とでもいうべきでしょうか。いわないですけど。
 そうです。マチカさんは毛深い。
 というわけで嫌な季節がやってまいりました。最近暑いので、半袖で過ごす日もあるわけで、当然腕の毛を処理します。でも処理したつもりでも、かならず生き残りがいやがる。あのしぶとさ……ゴキブリなみですね。
 そして今日。職場でなにげに腕を見ると、生き残りがどこか誇らしげに存在をアピールしていたのです。
「おれはここにいるぞ!」と。
 殲滅させたつもりが、なんと忌々しい。
 なので持ち歩いている眉切りハサミで処刑してやろうとしたんです。
 すると、ハサミから妙な感触が伝わって来た。
「おや?」と思ったとき、机の上に米粒大のほの白い物体が転がった。手に取ってみると柔らかい。先程ハサミを当てた部分をおそるおそる見てみると、皮膚がえぐれていました。
 米粒大の物体はマチカさんの皮膚でした。
 あの無駄毛の野郎、ただ斬り捨てられることをよしとせず、相打ちを狙い、ついにはそれを成し遂げたのです。自分の生きて来た証……爪痕を残して行ったのです。
 今思えば、あの誇らしげな姿。きっと、ただ者ではなかったのでしょう。

 それがしはムダ毛にあらず。
 生きとし生けるもの、一切に無用なものはござらぬ。
 すべてに意味があり申す。
 それを忘れてくださるな。

 どこからか、そんな声が聞こえて来ましたとか、そんなはずもなく皮膚をゴミ箱へ放り込んでおきました。

 どんな小さな刃物でも使うときは気をつけよう! マチカお姉さんとの約束だよ!
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