花散る厨房

先日知人が言ったひとことが強烈だった。
知人は機械ではなく人の手によって「こねて」作られたハンバーグのことを言いたかったらしいのですが「手ごね」の単語が出てこなかったあげくに、
「なんだっけ。ほら……手ごめハンバーグ？」と私に訊いて来たのです。

手ごめにされたハンバーグって何だよ。
コックさんが「抵抗するでない。よいではないか、よいではないか。何も知らないおぼこ娘でもなかろうて」とか言いながら作ったんだろうか。
そのうち「ほゥれ見ろ。始めは嫌がっておきながら、段々と粘り気が出て来たのう。いやらしい音までさせおってからに。ウワハハハー」みたいな。

いやあ、料理業界ってすごい所なんだナー。

刺身包丁でなますにされる前に日記を終わろうと思います。

おわり