メロン

　マスクメロンをもらったので、マチカさんの愛ウサギたちにもあげてみました。（※一緒に写っているズタボロのむしろみたいなものは、彼らが絶賛ブチ壊し中の牧草で編んだソファーや家です）

　「いらん」

　ひとくちも食べやしねえ。
　なんですか、この態度。庶民の憧れ、マスクメロンですよ。それを無下にするとは、とんだ不届きものですよ。

　気を取り直して、もう一匹のほうにもあげてみましょう。

　「これ、美味しいの？」

　かなり不審がっているご様子。たしかに初めてあげてみたけど、そんなにお気に召さんかえ。
　うさぎってもの凄い偏食だからなあ。しかたないのか。
　ウチのウサギたちは、ニンジンもあまり好きじゃないみたい。イメージでウサギはニンジン好きだと思い込んでた。
　かれらの好きな野菜はチンゲンサイ。あれはよく食べるんだけど、芯は残すんだぜ。マチカさんは芯までおいしくいただくがな。どんだけ贅沢なんだ。
　あと、くだものはリンゴとバナナが大好き。これはあげた瞬間にかぶりつく。汁っけの多いくだものを食べると、口の周りが毛だらけのせいで汁がまとわり付くのですが、それを舌でペロペロ舐めるところがかわいらしいのです。
　まあ、何をしててもかわいいですけどね。ウンコしてる姿もかわいい。あああ、ウサギかわいいよ、かわいいよウサギ。チクショー。なんだ、この生き物！　かわいすぎて腹が立つ。純真なマチカさんの心をもてあそびやがってェェェ！

　ちなみにメロンですが、しばらくしてケージをのぞくと食べてました。
　でも、かなり厚めに皮を残してた。ちょっと食べてみたけど、あんまり口にあわなかったのか。
　……メロンは実を余すところなく、皮からこそげ取って食うものじゃないのか。それなのに、また贅沢するですか！　もう許さんですよ！
　こうなったら明日はバナナを買って来てやる。そして存分に食わせてやるから覚悟しておきたまへ。

ヘッ！

　手に入れたぜ！

　夢でお会いして以来ですね。

　DVDと一緒に写っているのが、クリアファイルです。ファイルはツタヤ提供の初回特典なので、しっかりツタヤの前で撮影されたお写真が使用されています。抜け目なし。さっそく明日から職場で使いたいと思います。
　そうそう。
　公式サイトのDVD発売用コメントが自由に埋め込み出来るようなので、のっけておきます。そのまんまだとサイズがデカいので、ちょっといじって小さくしてみたのですが、ちゃんと見られますでしょうか。
　あ、音が鳴るので動画は続きに隠します。

スイーツ（仮）

　職場でアイスの話をしていた時に「マチカさんは子供時代、アレが好きだった」と魅了され続けたアイスを説明しようとして、すっかり名前を失念していること気がついた。
　まず特徴は長方形。ひとつの大きさは結構あって、ケーキを取り分けるように包丁で切って食べる。バニラアイスにチョコレートがデコレートされていて、食べるとチョコのパリパリとした食感が素晴らしい。このパリパリチョコがバニラアイスの中に層になっていて、見た目はミルフィーユっぽいんですよね。
　これがさあ、おいしくってね。おかんがお皿にのせて出して来てくれた時は、歓喜のあまり激しく踊り出すぐらいだった。
　でも高かったのか何なのか、出て来た頻度は年に二三度か。
　欲しいのなら自分で買えばいいんだけど、マチカさんの子供時代はおこずかい制ではなく申告制だった。欲しい物があれば買ってと頼み、おかんの独断により資金が提供される仕組み。そしてマチカさんがあのアイスを買ってくれとせがんでも、即時却下の憂き目にあっていた。
　と、そんな思い出はどうでもよくて、名前が思い出せない。職場でアイスの特徴を伝えて訊ねても「ああ！　アレな」と手応えはあるのに、では名前となると誰からも出てこなかった。でもマチカさんも少しずつ記憶がよみがえってきて「テラコッタという言葉に語感が似ている」程度まで絞り出せた。「それ絶対近い！」と周囲が色めきだつも、正解が出てこない。
　このもどかしさ。
　だんだんと不愉快になって来て「もうテラコッタ（仮）のことなぞ考へてやるものか」と訣別を誓い、仕事にいそしむも、胸に去来するは幼き日のテラコッタ（仮）への憧憬ばかりなり。
　世界中でこれほどテラコッタ（仮）について考えている人間が、マチカさんの他にいるだろうか。
　いるかもしれない。

　ああ、また食べたいなあ。
　名前思い出せないけど。

太陽のここ。隠れてますよ。

　そういえば、もうすぐ日蝕がありますね。
　先日写真を現像しようとカメラ屋さんに行ったら、日蝕を見ようぜ、とばかりに太陽観察用のサングラスを売ってたんですよ。サングラスといっても、紙に特殊なフィルムを貼っただけものもですが。
　欲しくなって一瞬手を伸ばしかけたのですが、店員さんに「おやおや。日蝕だからって、この人はしゃいじゃって」と思われるのではないか、とマチカさんの自意識過剰っぷりがむくむくと鎌首をもたげたので、素知らぬ顔で帰ってしまった。
　マチカさんの馬鹿ッ！
　誰もマチカさんの行動なんて気にしてないというか、そもそも売るために置いてんだから素直に買えばよかったじゃないか。
　おかげさまで、太陽をじっくりは見られないけど、チラ見程度なら大丈夫なのかしら。
　でも太陽見ると、くしゃみでるよね？　アレは何でだろう。

　どうでもいい話ですが、マチカさんの知人のくしゃみは、カトちゃんがギャグでやる「エックシ！」というくしゃみと瓜ふたつです。冗談でやってんのかと思ったら、おふさげ一切なしでした。
　こいつはデキる──。
　マチカさん、ちょっと悔しい。と思ったけど、よく考えたら別に羨ましくありませんでした。
　だっふんだ！

ライディーン

　雷が落ちたところを見たことがありますか。
　まあ、大抵ありますよね。
　マチカさんは結構近くに落ちた瞬間を目撃したことがあるんだぜ。
　その日は湿気のうっとうしい夏の日でした。雨が降りそうで降らない曇天模様の昼下がり、マチカさんは自室の窓を開けてタテ笛を熱心に吹いていました。
　まだ学校に行っていたころなので、タテ笛を持ってたんですね。でも別に音楽のテストがあるから練習していたというわけでもなく、無性にタテ笛を吹きたくて仕方がなかったのです。
　理由は分かりません。
　あれは、マチカさんが笛を吹いていたのではなく、笛に吹かされていたといっても過言ではない心理状態でした。
　そのときすでに、遠くで雷が鳴っていたのかもしれませんが、取り憑かれたように吹きまくっていたマチカさんは気がつきませんでした。
　ですから落雷は突然でした。（当たり前ですが）
　その瞬間、マチカさんは笛をくわえたまま「ぬおお…」と花も恥じらう乙女らしからぬ声を漏らしつつ目を剥きました。しばらくポカンとしてから、やっと「あれ、なに？」と思考する余裕が出来たのです。
　雷は、自宅から道路を一本挟んだビルのアンテナに落ちたようです。雷の光はあまり記憶にないのですが、とにかく音です。
　爆発音。
　まさに爆発音です。そして電気が放電したときのような、バチバチという音も聞こえました。
　マチカさんは呆然としながらも、あることに気がつきました。あの雷は笛を吹いたマチカさんが呼び寄せたんだってね。

　おまえは何を言っているんだ。

　最後のは小粋なジョークですが、雷が間近に落ちたのは本当。ちなみに笛を吹きまくっていたのも本当。十代の情熱を持て余していたんでしょうか。
　実にくだらないというか、おとなになった今でもくだらないことにしか情熱を燃やしていないような気がしますが、たぶん気のせいでしょう。

パジェロ！パジェロ！（DVD！DVD！的な意味で）

　仕事から帰って、録画していたフレンドパークを見ました。
　オードリーが出てるからね。
　で、最後びっくりした。若林がダーツでパジェロ獲得したんだもん。すごいなあ。やっぱりノッてる芸人さんは、運も上向きになるんでしょうか。
　それにしてもオードリーって、トヨタの一社提供枠でラジオやってるはずだから、三菱のパジェロとか大丈夫なんだろうか。スポンサーと契約がいろいろあるんだろうし。
　まあ、それも含めてネタになっておもしろいや。

　そういえば、もうすぐオードリーの初DVDが発売される。マチカさんは予約してあるぜー。会社によって予約特典が違うから、どこに注文するか迷ったけどツタヤにしました。ツタヤはクリアファイルがついてくるんだよ！これなら仕事で使えるからねえ。
　早く届かないかなあ。遠足の前みたいに楽しみだ。

　ちなみにマチカさんはチビッコの頃、遠足が楽しみすぎて鼻血を出したことがあります。どんだけ興奮してたんだ。
　もうマチカさん、かわいいなあ。てへ。