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応援団やサムライうさぎについて。あとはアニメ三国演義の歪曲感想とか。

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この姓名判断が当たる、と言われたのでやってみました。

>>梅吉の当たる姓名判断

マチカさんの結果

 おしゃれで謀略家で機知にたけるのですが批判精神強く社交下手で人見知りをして打ち解けず親友が少ないでしょう。
 親をしのぐ実力者となり家名をあげます。
 女性は男勝りで信用は抜群、男性はハッタリ強いが統率力があります。 憎めない人のよさがあり控え目でおとなしく思いやり深いのですが人を見る目が辛らつでスバスバと思い切ったことを言うこともあります。
 技術系、アイデア商売で才能発揮。順応性大きく成功します。 サービス奉仕業で成功する家系で働き者の女性を得ると繁栄します。
 親と同居中はわがままで毒舌、金づかいが荒く独立すると経済観念ができ結婚運も良くなりますが蓄財運が弱く夫婦危機が常にあります。
 希望が大きく意志強く夢の実現に全力を注ぎムダ嫌い結婚生活、仕事も合理的、現実的に物事を処理していく実務型です。
 意志が堅く初志を貫徹しようとする気持ちが強いためどんな艱難辛苦にも努力して成就し、富み栄えるという吉運です。
 ただし強情な性格のため人の言葉を受け入れず一生に一度といわれる大失敗をして、晩年は再起不能になる人が多いので注意してください。
 健康面では、手足のケガ、骨折、また心臓や胸の病気にはくれぐれも気をつけてください。
 開運法は、自己主張を弱くして他人の意見や助力を適宜に利用して、融通性を持つことです。


 占いやると必ず「心を開いて人の話に耳を傾けましょう」と言われるのはなんでなんだぜ。毎回言われるもんだから、段々意固地になって「そんなに言うなら、もう絶対人の話なんか聞かんもんねえ。ペッ」とすさんだ気持ちになる。
 そうやって晩年は再起不能コースに転落するのさ。ふん。
 ところで、この占いは上記の結果を踏まえて、最後に自分のスペックを点数で表示してくれます。
 マチカさんの場合はこれです。

 誠実度=36点 勇気度=97点 愛情度=28点 繊細度=55点

 うおー。なんだ、この追い打ち。誠実さと愛情が著しく欠けとるやんけ。ひ、人として大事なものがふたつも! その代わり勇気が97点とかバランスが悪いにも程があるんじゃないだろうか。
 このスペックからマチカさんの自分の天職が分かった。
 詐欺師だわ。
 度胸があって良心の呵責を感じないマチカさんには詐欺師がお似合いなんだ! うわははは! チクショー!

 ついでに孔明さまも占ってみました。1800年前の中国と今とでは漢字の画数が全然違うんだろうけどね。

 「諸葛亮」

 エラの張った四角い顔をして人を見る目が厳しいく自分に好都合の人を選ぶのがうまく閥を作り易いのです。
 趣味や特技への傾倒度が大きく収集癖があります。親との縁が薄く金銭の苦労もあります。 人気家業に向き失敗や貧困を人一倍恥と考えます。
 気位高く清潔好きで見栄っぱりですがまじめな努力家なのです。
 技術系、アイデア商売で才能発揮。順応性大きく成功します。
 順調な繁栄をする家系で一族の団結強く女性を中心に繁栄します。
 よい収入源を得て金運、子供運、仕事の実績運強く内外の信用は抜群で生活は堅実、一時的損もすぐ取り戻す事ができます。
 独創性豊かで温和にして文芸文学、技術に秀で、手先が器用で人の技術や極秘のポイントを盗みとり自分のものにするのが得意です。
 まじめに一歩一歩努力して扶養義務も平気でやってのけ自分の信用を築いていき地位、名誉、財産を得るでしょう。
 健康面では、腰部(痔病、座骨神経痛婦人病)や胃腸の部分が弱いので気をつけてください。
 開運法は、師と仰ぐ人を探すとき日本一、世界一の実力者、尊敬できる人に会うことが最高の開運法です。


 孔明さまは子供時代にご両親を亡くしているので、たしかに親との縁は薄いね。(もともとあの時代は、そういう人が多いんだろうけど)
 子供運はどうだろ。長い間子供が出来ずにお兄さんのところから養子をもらったはず。
 でも開運法は、ぴったりだね。劉備と出会って天下に名を轟かせるようになったんだから。

 よかったらみなさんもご自分の名前を占ってみてください。マチカさんは明日から詐欺の修行に励みます。
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 赤壁の戦いは三国演義において前半を締めくくるにふさわしい盛り上がり箇所。そのなかで十万本の矢のくだりは孔明さまにとっても見せ場のひとつです。
 というわけで今回の感想も長いずぇ。

 番組は孔明さまが川岸に寄せた小舟の上で、夕焼けの空を眺めているところから始まります。そこへやって来たのは魯粛。
「風流でんな、孔明はん」
「ああ、魯粛ちゃん。うまくいったみたいでよかったね」
 はて何のことかと魯粛が首を傾げると、孔明さまは前回周瑜が曹操軍へ仕掛けた謀略について語り出します。
「曹操を騙して、向こうの将軍を処刑させたんでしょ。謀反の疑いがかかるように仕向けてね。その将軍は水上戦に慣れた、曹操軍にとって貴重な存在だったから、今になって曹操は相当後悔してるだろうね。周瑜におめでとうって言っといて」
「へえ、おおきに。言うときますわ(この伝言なら気楽やわ)」
「ていうか魯粛ちゃん、そんな喋り方だったっけ?」
「おとなの事情っちゅうもんがありますのや」
「ふうん。それはそうと、曹操は賢いからねえ。きっと、すぐ周瑜の仕業だって気付いて、今頃カンカンだよ」
「ああ、それは周瑜はんも言うてはりましたなあ」
「ま、怒ったところで、あらたに曹操軍の水軍都督についたのは、水上戦に詳しくない将軍だからね。怖くない怖くない。あっ、このことは周瑜に言わないでね。絶対だよ!」
「なんでですのん」
「えー分かんない? とにかく言ったら駄目だからね」
 ふしぎに思いながらも魯粛は孔明さまのお祝いの言葉を周瑜に伝えました。すると周瑜の表情が険しくなります。
「あの性悪猫が。なにが、しれっとお祝い申しあげますだ。どうしてあのふたりを曹操が処刑したことを孔明が知ってる? あいつは蚊帳の外だったろう。孔明は他になんて言ってた?」
 魯粛は孔明さまが周瑜には秘密にしておいてね、と言った内容を伝えていいものかどうか迷います。しかし周瑜は同じ呉軍であり付き合いも長い。
 ていうか曹操軍が百万だって孫権に言わないでね、と頼んだのに、あっさり約束を破った孔明さまとの約束を守る義理はない。……と考えたかどうかは分かりませんが、今までと同様に、つい内容をもらしてしまいます。
「えっと、曹操が水上戦を知らない奴を水軍都督にしたことを喜ばしい言うてた……ような……気がする……ような……たぶん」
「ファック! 奥様同士の『これ、みんなには内緒なんだけど』みたいな、ご近所さんの噂話レベルに情報が筒抜けとかありえナーイ! どうやって知ったんだよ。やはり孔明を生かしておくわけにはいかん」
「あわわ……(気楽や思うとったのに結局こうなるんかい)。周瑜はん落ち着いておくんなはれ。孫権さまと劉備が同盟を結んでんのに、孔明を殺してしもうたら孫権さまの評判ガタ落ちやないですか。今わてらの敵は曹操でっしゃろ。孔明のことはこの戦いが終わってから、ゆっくり考えなはれ」
「うむむ。しかし今を逃せば、二度と暗殺のチャンスはやって来ないかもしれないんだぞ。こんなに近くにいるのにィ、おまえを殺せないなんて〜♪ どうすればいいのさ、サムバディトゥナーイ♪ Say together!」
「La La La La La♪」(手拍子)
「Love Somebody tonight♪ And I will never neber never……」
「さっすが武勇知略だけやのうて音楽にも秀でた周瑜はんや! 心にジーンとくる、ええ歌うたいますわ。『事件は会議室で起きてんじゃない! 現場で起きてるんだ!』これしかし……って歌うてる場合かいな! 人の話は真面目に聞きなはれ」
「ユーはノリツッコミもできるんだな。頼もしいぞ」
「……とにかく孔明については、先走ったことせんといておくんなはれや」
「分かった分かった。暗殺ってバレない方法で始末するから心配ナッシング」
「全然分かってへんやん」
「はっは。ジョークさ。殺すのは無理にしても、せめて犯したいところだ」
「えっ」
「えっ」
「嫁の小喬はんに言いつけまっせ」
「えっ」
「えっ」
「何それ、怖い」

 そんなやり取りの後で周瑜は呉軍の水上訓練の様子を孔明に見せます。甘寧かっこいい。揺れる船の上から矢を次々と的へ命中させて行きます。
 腹に一物、ついでに下半身にも立派な一物を持つ[要出典]周瑜が孔明さまに話しかけます。
「どうだい、我が軍の精鋭達は」
「すごいね」
「はー。いっぱい矢が欲しいなー」
「なんなの、いきなり」
「いっぱい! 矢が! 欲しい! なー!」
「いえ、聞こえなかったわけではないので大声で言い直さなくても結構ですよ」
「オーケー、矢はいくらあっても多過ぎるということはない。あればあるほどいい。というわけで孔明は矢を十万本集めたまえ」
「脈略がないにも程があるけど、いいよ」
「ええんかい!」
 つっこまずにはいられない魯粛。周瑜は十万本の矢の調達という無理難題を吹っかけて、失敗したあかつきには、孔明さまを処刑する言い訳にするつもりなのですから。
 そんな嫌がらせとしか言いようのないお願いを受けた孔明さまは、十人のうち十五人がイラっときた(即座に全員がイラつき、うち五人は後で思い出してもう一度イラっときた)という渾身のムカつく顔を披露します。

 孔明さま「十万本? いいよォ」

 背後の魯粛も「なんちゅう顔や」と引き気味ですね。しかしさらに後方の兵士達はよく訓練されているのか、イラっときていても無表情で堪えています。
 十日のうちに集めろという周瑜に対して、孔明さまは三日でじゅうぶんと答えます。おまけに「三日で矢を十万本集めマッスル」と書いた誓約書まで渡してしまう始末。
 それなのに孔明さまが矢を調達する素振りは見られない。心配になった魯粛が「どないすんねん」と聞きに行く。
「んー、どうしよ。魯粛ちゃんはどうしたらいいと思う?」
「そら逃げるしかおまへんやろ。三十六計逃げるにしかずや」
「だけど誓約書があるんだよ。逃げたら天下の笑い者だよ。どんな顔で劉備さまの元へ帰れって言うのさ」
「自分で書いといて、よう言いはりますな。しかも十日やのうて三日でええとか何を考えてますのや」
「だって。どうせ周瑜はぼくを殺す気でしょ。それなら十日でも三日でも関係ないじゃん。ねえ、魯粛ちゃん。ホントどうしたらいいかな?」
「せやから逃げるしかないんとちゃいますか。悪いことは言わんからそうしなはれ」
「周瑜のことだから、ぼくが逃げないように要所要所に見張りをつけてんでしょ。結局殺されちゃうじゃん。だから、ひとつ魯粛ちゃんにお願いがあるのだ。この紙に書いてあるものを用意してくれないかな? かな?」
 めずらしく媚びるような孔明さまの態度。魯粛は渡された紙に目を通します。
 大量の藁。鎧を着せた等身大の藁人形。それを乗せるための船二十あまりと少数の人員。
「こんなもん集めて、どないしますのん? これでうまいこと逃げられるんでっか?」
「いいからいいから。魯粛ちゃん、このことは周瑜に言わないでね。こ、ん、ど、は、か、な、ら、ず」
「バレテーラ!」
 お人好しの魯粛が周瑜に内密の話を言ってしまうことなど、孔明さまは始めから計算に入れていました。それにより、ますます命が危うくなることで魯粛の後ろめたさを煽り、こちらの要求を通しやすくする。
 ほんま腹黒い男はんやでぇ。

 そして約束の三日目がやって来ました。時刻は夜。あたりはとても深い霧に包まれていました。呉軍の陣営近くの小さな船着き場には、孔明さまの指示通りの荷物を積んだ船団が浮かんでいます。そこにあらわれたふたつの人影。
 孔明さまと魯粛でした。
「いやあ、孔明はんも運がよろしいなあ。この霧なら追っ手に捕まることもおまへんやろ。うまいこと逃げられるんとちゃいます?」
「何言ってんの。逃げたりしないよ。矢を集めに行くんだよ!」
「矢を集めにって……こんな夜霧の中ででっか?」
「うん。魯粛ちゃんも一緒に行くんだよ。船にはお酒も用意してるからねえ。そういえば、今頃はぼくの偽物が周瑜の手下に捕まってるかな」
「偽物を用意しはったんですか」
「そうそう。目くらましで。ぼくが、この夜霧のナイトクルージングに出かけるってバレないようにね。バレたら邪魔されるかもしれないし、なにより後で知ったほうが周瑜の悔しさも倍増するでしょ」
「……つくづく、えげつない性格してはりますな」
「うふふ。さあ、そろそろ出発しよう!」

 孔明さまご一行の船団は川を北へのぼります。そして曹操軍陣営まで近付くとドラを鳴らして大いにけしかけます。
「敵襲!」
 部下が曹操へ伝えます。しかし迎え撃とうにも外は深い霧。ドラの音はすれども、船の姿はよく見えない。これでは自軍の船が出せないので、曹操は矢を射るように命令しました。
 矢が雨のように孔明さまの船団へ降り注ぎます。その頃孔明さまは屋根の下、安全な場所でお酒を楽しんでいました。
「魯粛ちゃんが集めてくれた藁や藁人形に、どんどん矢が突き刺さってるよ。ここでこうして、お酒を飲んでるだけで矢が勝手に集まるなんて愉快な話だね。曹操が協力してくれてるようなものだよ」
「どえらいこと考えはりましたな。でも晩になって霧が出たからええようなものの、晴れとったら、どうするつもりやったんですか。今の今まで生きた心地がしませんでしたやろ」
「全然。今日の夜に霧が出るって、ぼくは分かってたよ」
「ほんなら……三日でええ言うたんは、それで? そういえば、数日前に夕焼けを眺めとったんは天候を読んどったちゅうことですか」
「うん。あのねえ、軍師なら天候ぐらい読めないと勤まんないよ」
「はあ」
 たとえ天候に詳しかったとしても、このような奇策で矢を集めることなど並の軍師には思いつかない。魯粛は孔明さまの神算鬼謀ぶりに、ちょいと身震いをしたのでした。
 それから夜も更け空が白々となってきたころ、徐々に霧も薄くなりました。潮時と見た孔明さまは船団に引き上げを命じます。
 でもドSなので普通には帰りません。
「はい、じゃあみんなで曹操にお礼言ってから帰ろうねえ。せーの!」
「曹操さま、矢をありがとーー!」
「ちがーう! 普通にお礼を言うんじゃなくて、もっと志村の顔真似でふざけたかんじで!」
「曹操さまwwww矢をwwwあwりwwがとwwうぇwwwうぇwwww」
 船団からの大合唱に曹操が歯噛みしたのは言うまでもありません。
「何、あの孔明っていう子! いつか絶対犯す! もう二喬なんかいらんわ。周瑜と孔明まとめて犯す!」

 それからそれから。
 呉軍の陣営に戻った孔明さま。矢の数はゆうに十万本を超えて大収穫。孔明さまが矢を調達したというしらせが周瑜にも入ります。さすがの周瑜も怒るのを忘れ、呆れ顔。笑みさえ漏らしながら、うずたかく積まれた矢の山を見上げました。
「Holy shit……本当に集めたのか」
 今回はそんな周瑜を見つめる、孔明さま会心のドヤ顔でお別れしましょう。

 フッフーン♪

魯粛(ホンマえげつな……)
 今回の孔明さま登場シーンは少なかった。
 しかし、少ないながらも強烈な印象を残していってくれました。さすがやでぇ。

 孔明さまといえば天才軍師であり、その才能を持って劉備および蜀という国に尽くした忠臣であると一般的に言われております。
 では、そんな孔明さまのご尊顔を拝見いたしましょう。

 孔明「はあ、自分探しの旅に出る? それなら、もう見つかったじゃないですか。現実を受け入れられず、かといってそれを克服する努力もしない。運がない、社会が悪い、誰も分かってくれない。そうやってひたすら被害者ぶって目の前の状況から逃げ出す、無能で言い訳だけは立派な今のあなたが本当の自分ですよ」
(※台詞はマチカさんも知らない間に勝手に挿入されたものです。)

 いやあ、なんとも言えない悪い顔してますねえ。ドス黒い腹の内が透けて見えたかのようでございます。
 軍師は心根の真っ直ぐな、すがすがしい人物では勤まりません。早死にします。武器の代わりに、鋭利なまでの聡明な頭脳で敵を欺き、陥れ、倒す。敵のもっとも嫌がる布陣を敷く。
 そこが軍師の腕の見せ所。
 腹黒ドSの本領を発揮できる役職である軍師とは、まさに孔明さまの天職であったといえるでしょう。人の嫌がることを考えさせたら右に出るものがいないのですから。

 そんな孔明さまにロックオンされた周瑜さん。


左:孔明さま 右:周瑜

 なぜ周瑜にウィンクを送ったし!
 もう孔明さまったら周瑜が愛しくてしかたないようですね。ドS的な意味で。これから始まる(もう始まってるけど)周瑜との熾烈な心理戦が、かの有名な周瑜おちょくりの計でございます。

 この時点で孔明さまは周瑜に命を狙われています。周瑜は何かにつけて孔明さまを排除しようと考えているのです。
 そんななか、周瑜はある提案を孔明さまに持ちかけます。
「ヘイ。俺にグッドアイディアがあるんだ。曹操軍の出鼻をくじくために、やつらの食料庫を焼き払ってみるってのはどうだい?」
 すると孔明さまは「そいつはおもしろい」と答える。その返事に周瑜は内心浮き立ち、さらに孔明さまを煽ります。
「そんなにおもしろいのなら、ユーが行って指揮をとってみるかい? ユーはこのあたりの地理にも詳しいそうじゃないか」
 孔明さまあっさり了承。
 なので周瑜は「いやあ、俺たちは気が合うな。ブラザー」とご機嫌になるのでした。
 一方、食料庫を襲う計画を聞いた魯粛は慌てます。
「なんで、またそんな無謀なことを。孔明を死なせる気ですか」
 しかし周瑜はおかしそうに言う。
「まったく口うるさい魯粛だね。まるで俺がいたずらをしたあとのマミーのようだよ。いいかい。この計画はうまくいかなくて当然。むしろ、それでいいんだ。曹操の刀を借りて孔明を倒す。しかもあいつが自分で行くと言ったんだ。こいつは傑作だぜ! EじゃんGジャン最高じゃん!」
 魯粛は考えて「(ここは笑ったほうがええんやろか……)脳筋タイプの馬鹿ならまだしも相手は孔明でしょ。行くと言ったからにはなんか策があるんじゃないの?」と訊ねます。周瑜も「フーム。じゃあ、様子を探って来てよ」とお遣いを頼む。

 そして孔明さまの元へと赴いた魯粛。孔明さまはお出かけのための荷造りの真っ最中でした。
 自分で風呂敷に荷物をまとめている孔明さまのお姿が無性にかわいらしい。でもそんなふうに風呂敷を片結びなんてしたら、ほどく時に大変でございますよ。荷造りぐらいマチカがいたしますのに。隙を見て持ち物の匂いかいだりしませんからご安心ください。ただ100%の保証はいたしませんけど。

 話は戻って魯粛が「ホンマに行くんですか。危険過ぎるし自殺行為でしょ」と訴えると孔明さまは余裕綽々の態度で「曹操は陸路を通るナントカ山に食料を蓄えてんでしょ。わたしは水陸両方の戦いに通じてるから大丈夫。周y……じゃなかった。えっと、兜から羽を生やしたどこかの水軍大都督とは違いますから。プw」
 それを聞いた魯粛は、兜から羽を生やしたどこかの水軍大都督へそう伝えました。

「ファーーーーック!」
 長大で優雅な羽で飾られた兜が特徴の水軍大都督、周瑜がブチ切れます。「ずいぶんと見くびってくれたもんだな。俺に陸上戦は無理だと言うのか。オーケー、それなら俺が指揮をとって曹操の食料庫を壊滅させてくれるわ!」
 またしても慌てる魯粛。(演義での魯粛はこんなんばっか)

 タッタッタ……
魯粛「えらいこっちゃやで」

 孔明さまのところへ駆けつけた魯粛が「大変でっせ!」と泡食って言うと、孔明さまはドヤ顔で訊ねます。
「やっぱり来た。大変なのは兜から羽をはやした水軍大都督の某周瑜のことでしょ」
「ハッキリ周瑜って言っちゃったよ! 某って付けてた意味ないやん! ボヤかす気ゼロやん!」
「魯粛ちゃんも、ツッコミ役が板に付いて来ましたね。それより、おおかた周瑜が自分で行くって言い出したんでしょ。あのね。食料を奪うのは曹操が一番得意としている戦法。当然、真似されないようかなり警戒してるはず」
「せやったら他に曹操に勝ついい作戦があるんかいな」
「どう考えても得意の水上戦に持ち込んで曹操を叩くしかないでしょ。だから食料庫を襲うとか言い出さず、まずは冷静にならならないとね。兜から周瑜を生やした羽にそう言っといて」
「いや、羽のほうが本体じゃないし!」
「うふふ」

 はじめから孔明さまに曹操の食料庫を攻めるつもりなどありませんし、周瑜が自分を亡きものとするため計画を持ちかけたのだとお見通しでした。でも言われたその場で普通に「得策ではない」と説けば、孔明は腰抜けだ。本気でいくさをする気があるのか、と吹聴される恐れもある。なおかつ今は身内で潰し合いしてる場合じゃないでしょ、と言いたいがために、わざわざ一度引き受けたフリをしたのです。

 そうと知った周瑜は孔明さまという目の上のたんこぶが、余計に大きくわずらわしくなったのでした。おのれ孔明!
 しかし周瑜も、ただ孔明さまの手玉に取られてばかりではありません。本当に、本当は、優秀なのです。今回も謀略を練り、戦わずして曹操陣営にダメージを与えるという見せ場があったりしながら次回へ続く。テッテレー。
 何人かとご飯食べに行って、熱々料理がテーブルに届いたのですが、マチカさんは箸をつけずにおとなしくしてたんですよ。猫舌ですからね。熱いものは苦手なのです。
 冷めるのを待っていると「猫舌なん?」と聞かれて、その通りでござると答えると「じゃあ長女でしょ」と言われた。
 猫舌には長男長女が多いというのが、その人の持論らしい。理由は一番目の子は大事にされるので、熱い食べものは親がふーふーして食べさせてくれるから、だそうです。
 ところで猫舌じゃない人は口の中が丈夫に出来ているのかと思っていたのですが、そうじゃないんですね。熱いものを食べても平気なのかと訊ねると「普通にヤケドする」って。
 なんだ、ただのマゾか。

 というわけで、ネットでサドマゾ診断ってのやってみたんですよ。この違和感のない流れるような話題の転換。ただものじゃないな、自分!

リンクはこちら>>サドマゾ診断

マチカさんの結果
敏感なひどいドS
サド度:91 %
マゾ度:9 %
変態度:71 %

::性格::
 友好的であるため、第一印象はたいてい良い人です。あなたは若干他人と違う思考を持ち合わせています。相手を従わせることに快感を覚えています。マチカさんの自己中な部分が苦労の元になります。まあチャッカリはしてるので、損得勘定で動く場合も多くなります。しかしマチカさんはどこか素直なところがあり、憎めない人でもあります。そして基本は疑うことが習慣となっています。楽をしたがるところがあり、結果ばかりを求める傾向にあります。

::仕事::
 周りの人とそれなりに楽しくやります。稼げるかどうかだけで判断する資本主義的な人間なのです。残念なことにマチカさんは空気が読めません。イケイケ(笑)でノリと感覚だけで生き抜いています。報酬があるときと無いときの態度の差が隠していても顔に出ています。善意を悪意に取られてしまい関係がもつれることがしばしばあります。思わずやっちゃってあり得ない自体になることもしばしば。一度決めたら周りが驚くほどの力を発揮し、どうなるかは本人にも分かりません。

::恋愛::(マゾ度35%up)
 金の切れ目が縁の切れ目になりやすく、ストーカーの原因ともなります。マチカさんを受け入れてくれる人は比較的ストライゾーンが広い人でしょう。釣った魚に餌はやらないタイプで、ケチなところがあります。相手の男性のことを考えないその行動でたびたび相手を傷つけます。急に今までこだわっていたものが一気にどうでもよくなってテンションがガタ落ちしまうことがよくあるでしょう。そして下心がむき出しで失敗することも多いでしょう。


 サド度91%とか、どんだけ。まあ、ここまで行くと吹っ切れた気持ちになりますね。でも恋愛になるとマゾ度が上がるのか。それなのに相手のことを考えずたびたび傷つけるのか。
 ははっ。知らんよ。我慢しなはれ。それこそ愛の鞭じゃないか。

 マチカさんの周囲ではサドマゾ診断、当たってると評判なので、よかったら遊んでみてください。
 そんで、この>>マチカさんの結果ページに自分の診断結果についたIDを入力すると相性診断も出来るらしいので、やろうず! ああ、お断りですか。調子に乗ってどうもすみません。

 そういや、当たってるってことはマチカさんは周囲からドSだと思われてんのか。またまたご冗談を。
 この放送回は通算五回見たよー。
 もう孔明さまの腹黒ドSっぷりがハンパない。

 曹操と戦うため呉と同盟を結びたい劉備軍。孔明さまはその説得のため呉の地へ派遣された。呉の文官達は曹操に降伏すべしで意見が固まっているので旗色は良くなかった。
 孔明さまに対しても「何をしに来たこの若造め。かわいがってくれるわー」とばかりにニヤニヤ顔。居並ぶ文官達のなかを孔明さまは楚々としたお姿で進み席についた。そこからは孔明さまのターン。初っ端からドS属性を遺憾なく発揮。
 次々と吹っかけられる論戦に、嫌味と皮肉をてんこ盛りにして返しまくる。まさに「ああ言えばこう言う」の返し刀で斬り倒す。しかも質問にビシバシ答えているようで、ことごとく論点をすり替えている。おそらく彼らを説得する気はゼロです。
 まあ狙う本星は孫権ですからね。今は足がかり。
 そして文官のほとんどが撃沈したころ、武将の黄蓋が登場し孔明さまを次ステージへ連れて行ってくれます。テッテレー。

 そこで待つのはお目当ての孫権。でも謁見前に魯粛から一言釘を刺されます。
「孫権さまは曹操と抗戦するか降伏するか、ずっと迷ってんだから曹操の軍勢が百万とか言ったら絶対引くからね。同盟結びたいなら言わないでね。約束だよ!」
 孔明さまは二つ返事で了解し孫権にお目通り叶いました。挨拶もそこそこに孫権は孔明さまに訊ねます。
「曹操ってさあ……軍勢どれぐらいなんだろ」
「えー。知らないの? 百万だってさw」
 案の定ドン引きの孫権。魯粛と黄蓋はポカン顔。そこへ追い打ちをかけるかのように孔明さまは言います。
「だから諦めて降伏しなよ。まあ、ウチはしないけどね! だってさあ、劉備さまは漢王室の正当な末裔なわけ。その王室を我がもの顔で支配する逆賊の曹操なんか許しておけるわけないじゃん? で、そっちは……なんだったっけ?」
 当然孫権は「馬鹿にすんな」と怒って退場していまいます。慌てて後を追いかける黄蓋。魯粛は涼しい顔の孔明さまに「もー。言わないって言ったじゃん!」と泣きそうになる。すると孔明さまは「まあまあ。それより実は曹操に勝つ方法があるんだけど、聞きたくない?」と持ちかけた。それを聞いた魯粛は「マジで?!」とばかりに孫権を連れ戻しました。
 再び相見えた孫権に孔明さまは言います。
「曹操の軍勢は数字の上では遥かに優勢に見えるけど、彼らは出身は北国でしょ。これがどういうことか分かる? あのね、曹操との戦いは水上戦になるわけだけど、北国の彼らは水に慣れてないし泳げない。曹操軍はこんな致命的な欠陥抱えてるんだから負ける気がしなくない?」
 孫権は「うっわ。そういえばそうじゃん!」と素直に感心します。陥落寸前の孫権。孔明さまは仕上げにかかります。
「まあ、今すぐ結論を出せとは言わないよ。そうだ。外交のことなら周瑜に聞けって、先代のお兄様から遺言があったでしょ? だから周瑜に聞いて判断してみたらどうかな?」
 孫権が「じゃあ周瑜を呼び戻さないと。早く早く!」とウキウキウォッチングを決めたところで次ステージへ。テッテレー。
 舌戦も佳境へ突入でございます。

 呼び戻された周瑜は自宅へ帰り、久しぶりに会った別嬪の嫁の顔を見ても浮かない様子。周瑜は降伏か抗戦か決めかねていたのです。そこへあきらかに呉を利用して曹操軍に対抗しようとしている孔明さまがやって来ているものだから、うっとうしいったらありゃあしない。
「オーゥ。ハニー。どいつもこいつも臥龍だのなんだの。もうウンザリさ」
 しかし孫権に呼び戻された手前、孔明さまに会わなくてはならない。そこで朝もはよからお年寄りの黄蓋を叩き起こし「孔明とやらを連れて来て」と魯粛の元へ走らせ言伝を頼む。
 魯粛はいそいそと出かけ、孔明さまと一緒に周瑜と面会します。そこで魯粛は抗戦に気の進まない周瑜を説得します。孔明さまが言った曹操軍攻略法を元に「この戦いイケますよ。曹操軍恐るに足らずですよ!」と息巻く。
 しかし、どこからかクスクス笑う声がする。
「もー。魯粛ちゃん。何それ。自分が何すればいいのか分かってないでしょ。曹操軍とまともに戦って勝てるわけないじゃん」
 笑ったのは孔明さま。またしても魯粛は「えー」のポカン顔。いやいや、曹操軍は水に慣れてないから戦っても勝てるとか言ったの自分やん。え? それとも、あれ夢? 

 ちなみに孔明さまはこの手の、自分で言っておきながら後でひっくり返すという理不尽展開へよく持ち込みます。なんせドSですから。

 呆然としている魯粛を尻目に孔明さまは悠然と述べます。
「いい? 曹操って女好きで有名じゃん。だから船を用意して二喬と呼ばれる絶世の美女を曹操に献上すれば丸く治まるんだって。なんせ二喬をはべらして毎日楽しく送りたいとか言ってるらしいし。そんで、その二喬って呉に住む大喬と小喬っていう姉妹のことらしいじゃん。というわけで、この贈り物作戦で決まり!」
 すると周瑜がいきなりブチ切れます。
「ヘイ! ユーは今なんて言った?」
「だから大喬と小喬を欲しがってる曹操に献上すれば──」
「シーーット! あの色ボケじじいが。ミンチにして豚の餌にしてやるぜ!」
 いきり立つ周瑜を見た孔明さまは驚いて魯粛へ小声で訊ねます。
「さっきまで戦わないって言ってたのに、急にどしたの?」
「地雷踏んじゃったね。その大喬は先代の孫策さまの奥方で、小喬は周瑜の奥方さま。知らなかったの?」
 さすがの孔明さまも急いで周瑜に謝罪しました。
「そうとは知らずに失礼なことを。ごめんちゃい」
 孔明さまは萎縮したのか羽扇で顔を覆ってしまいます。
 駄菓子菓子。
 羽扇の裏で孔明さまはひそかにほくそ笑むのでした。

(計画通り──!)

 孔明さまが二喬を孫策・周瑜の嫁と知らないはずもありません。理路整然とした説得ではなく、わざわざ怒らせて曹操への憎悪を引き出す方法を取るあたり、腹黒ドS男子の本領発揮ですね。
 それにも増して、嫁を愛するがゆえとはいえ周瑜兄さんは煽り耐性ゼロやでえ。いずれこの煽り耐性ゼロの性格が、更なる悲惨な結果へ繋がるのですが、それはもっと先の話。

 こうして周瑜は孫権へ「曹操なんか相手に気弱になるなよベイビー。この俺がついてるじゃないか」と奏上し、孔明さまは呉との同盟に成功したのでした。
 駄菓子菓子。
 周瑜もただの煽り耐性ゼロ男子ではございません。本来は聡明なお方ですから孔明さまの本性を見抜き危機感を覚えます。
「あの性悪猫はいつか呉にとっての脅威となる。その前にケツに火をつけて踊らせてやるぜ」
 忠義、愛惜、疑惑、知謀、奸計。
 それぞれの思惑が入り混じる新たなるステージ。赤壁の戦いの幕が開かれる。テッテレー。
ありがとうございます!
トンボは非常にエコロジーな乗り物です。ディカプリオもプリウスの次はトンボに乗りたいね、なんて言っているとかいないとか勿論言ってませんけど。
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