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応援団やサムライうさぎについて。あとはアニメ三国演義の歪曲感想とか。

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 今回の孔明さま登場シーンは少なかった。
 しかし、少ないながらも強烈な印象を残していってくれました。さすがやでぇ。

 孔明さまといえば天才軍師であり、その才能を持って劉備および蜀という国に尽くした忠臣であると一般的に言われております。
 では、そんな孔明さまのご尊顔を拝見いたしましょう。

 孔明「はあ、自分探しの旅に出る? それなら、もう見つかったじゃないですか。現実を受け入れられず、かといってそれを克服する努力もしない。運がない、社会が悪い、誰も分かってくれない。そうやってひたすら被害者ぶって目の前の状況から逃げ出す、無能で言い訳だけは立派な今のあなたが本当の自分ですよ」
(※台詞はマチカさんも知らない間に勝手に挿入されたものです。)

 いやあ、なんとも言えない悪い顔してますねえ。ドス黒い腹の内が透けて見えたかのようでございます。
 軍師は心根の真っ直ぐな、すがすがしい人物では勤まりません。早死にします。武器の代わりに、鋭利なまでの聡明な頭脳で敵を欺き、陥れ、倒す。敵のもっとも嫌がる布陣を敷く。
 そこが軍師の腕の見せ所。
 腹黒ドSの本領を発揮できる役職である軍師とは、まさに孔明さまの天職であったといえるでしょう。人の嫌がることを考えさせたら右に出るものがいないのですから。

 そんな孔明さまにロックオンされた周瑜さん。


左:孔明さま 右:周瑜

 なぜ周瑜にウィンクを送ったし!
 もう孔明さまったら周瑜が愛しくてしかたないようですね。ドS的な意味で。これから始まる(もう始まってるけど)周瑜との熾烈な心理戦が、かの有名な周瑜おちょくりの計でございます。

 この時点で孔明さまは周瑜に命を狙われています。周瑜は何かにつけて孔明さまを排除しようと考えているのです。
 そんななか、周瑜はある提案を孔明さまに持ちかけます。
「ヘイ。俺にグッドアイディアがあるんだ。曹操軍の出鼻をくじくために、やつらの食料庫を焼き払ってみるってのはどうだい?」
 すると孔明さまは「そいつはおもしろい」と答える。その返事に周瑜は内心浮き立ち、さらに孔明さまを煽ります。
「そんなにおもしろいのなら、ユーが行って指揮をとってみるかい? ユーはこのあたりの地理にも詳しいそうじゃないか」
 孔明さまあっさり了承。
 なので周瑜は「いやあ、俺たちは気が合うな。ブラザー」とご機嫌になるのでした。
 一方、食料庫を襲う計画を聞いた魯粛は慌てます。
「なんで、またそんな無謀なことを。孔明を死なせる気ですか」
 しかし周瑜はおかしそうに言う。
「まったく口うるさい魯粛だね。まるで俺がいたずらをしたあとのマミーのようだよ。いいかい。この計画はうまくいかなくて当然。むしろ、それでいいんだ。曹操の刀を借りて孔明を倒す。しかもあいつが自分で行くと言ったんだ。こいつは傑作だぜ! EじゃんGジャン最高じゃん!」
 魯粛は考えて「(ここは笑ったほうがええんやろか……)脳筋タイプの馬鹿ならまだしも相手は孔明でしょ。行くと言ったからにはなんか策があるんじゃないの?」と訊ねます。周瑜も「フーム。じゃあ、様子を探って来てよ」とお遣いを頼む。

 そして孔明さまの元へと赴いた魯粛。孔明さまはお出かけのための荷造りの真っ最中でした。
 自分で風呂敷に荷物をまとめている孔明さまのお姿が無性にかわいらしい。でもそんなふうに風呂敷を片結びなんてしたら、ほどく時に大変でございますよ。荷造りぐらいマチカがいたしますのに。隙を見て持ち物の匂いかいだりしませんからご安心ください。ただ100%の保証はいたしませんけど。

 話は戻って魯粛が「ホンマに行くんですか。危険過ぎるし自殺行為でしょ」と訴えると孔明さまは余裕綽々の態度で「曹操は陸路を通るナントカ山に食料を蓄えてんでしょ。わたしは水陸両方の戦いに通じてるから大丈夫。周y……じゃなかった。えっと、兜から羽を生やしたどこかの水軍大都督とは違いますから。プw」
 それを聞いた魯粛は、兜から羽を生やしたどこかの水軍大都督へそう伝えました。

「ファーーーーック!」
 長大で優雅な羽で飾られた兜が特徴の水軍大都督、周瑜がブチ切れます。「ずいぶんと見くびってくれたもんだな。俺に陸上戦は無理だと言うのか。オーケー、それなら俺が指揮をとって曹操の食料庫を壊滅させてくれるわ!」
 またしても慌てる魯粛。(演義での魯粛はこんなんばっか)

 タッタッタ……
魯粛「えらいこっちゃやで」

 孔明さまのところへ駆けつけた魯粛が「大変でっせ!」と泡食って言うと、孔明さまはドヤ顔で訊ねます。
「やっぱり来た。大変なのは兜から羽をはやした水軍大都督の某周瑜のことでしょ」
「ハッキリ周瑜って言っちゃったよ! 某って付けてた意味ないやん! ボヤかす気ゼロやん!」
「魯粛ちゃんも、ツッコミ役が板に付いて来ましたね。それより、おおかた周瑜が自分で行くって言い出したんでしょ。あのね。食料を奪うのは曹操が一番得意としている戦法。当然、真似されないようかなり警戒してるはず」
「せやったら他に曹操に勝ついい作戦があるんかいな」
「どう考えても得意の水上戦に持ち込んで曹操を叩くしかないでしょ。だから食料庫を襲うとか言い出さず、まずは冷静にならならないとね。兜から周瑜を生やした羽にそう言っといて」
「いや、羽のほうが本体じゃないし!」
「うふふ」

 はじめから孔明さまに曹操の食料庫を攻めるつもりなどありませんし、周瑜が自分を亡きものとするため計画を持ちかけたのだとお見通しでした。でも言われたその場で普通に「得策ではない」と説けば、孔明は腰抜けだ。本気でいくさをする気があるのか、と吹聴される恐れもある。なおかつ今は身内で潰し合いしてる場合じゃないでしょ、と言いたいがために、わざわざ一度引き受けたフリをしたのです。

 そうと知った周瑜は孔明さまという目の上のたんこぶが、余計に大きくわずらわしくなったのでした。おのれ孔明!
 しかし周瑜も、ただ孔明さまの手玉に取られてばかりではありません。本当に、本当は、優秀なのです。今回も謀略を練り、戦わずして曹操陣営にダメージを与えるという見せ場があったりしながら次回へ続く。テッテレー。
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