今週のジャンプ40号

バクマン。

　売れる漫画とは、どのようなものか。秋人は漫画を読みあさる内に、人気漫画に共通するアイテムを発見した。それを秋人は「刀」だとモリタカに伝えた。
　……ｷﾀｺﾚ！　いやあ、まいったなあ。ここでサムライうさぎの登場ですか？　秋人くん、ちゃんとサムうさも読んだんだね。はっは。かわいい奴よのう。先週は秋人くんのモチベーションの源を童貞の僻みとか書いて悪かったよ。（よく考えたら、そこまで書いてませんでした）
　そうそう。刀とくればサムうさ抜きに語れないよね！　マチカさん、ほくほくで読み進めましたよ。すると秋人くんは刀の出て来る漫画をひとつずつ挙げていきます。

秋人「ナルト」
うん、分かる。ジャンプの看板作品だよね。

秋人「ワンピース」
ゾロ格好いいよねえ。他にも強くて魅力的な剣士がたくさん出て来る。

秋人「ブリーチ」
ざんばく刀だね！（漢字失念）道具である刀に個性を持たせるのはウマイよね。

秋人「銀魂」
SF時代劇でも──だからこそ刀は外せない。時代も世界も超えて、なお刀はサムライの魂だ。

　……で？　それで終わりですか？　マチカさん何度も紙面を舐めるように見たけどサムうさ出て来ないよ。おっかしいなあ。あるよねええ？　刀が出て来るビッグネームがあったよねえええ？　サムライうさぎはどこへ行ったのおおォォ。
　うっかり忘れちゃったのかな。ミステイクなのかな？かな？　あ、それとも今週の「ぬらりひょんの孫」にあった台詞で「何者も自分にとって大き過ぎる存在と出会ってしまったとき、その存在を畏れるあまり、気付くことをやめる」ってコトですか？
　じゃあ、仕方ない。秋人くんにとってサムうさはデカ過ぎたかー。そうかー。でも今回だけだゾ☆　あれ……なんだか目からしょっぱいものが流れて来るや。PCの画面も歪んで見えるし……。へへっ。そろそろ買い替えた方がいいかな……。

　気を取り直して続き。
　秋人くんは、モリタカにどんな漫画が描きたいのか訊きます。質問に対してモリタカは男っぽい漫画が好きだと言う。そして、なよなよしたオタク系のはきらいだとも。その言葉に秋人くんはこう返した。
「ああ。俺だってそういうの絶対にやりたくない。セックス、レイプ、妊娠、中絶。あれは最低だよな」するとモリタカは「それは少女漫画とか、くだらない恋愛小説だろ」と突っ込む。
　モリタカの偏見は置いといて、根に持ってるよね？　秋人くん、やっぱり童貞なのを根に持ってるよね？　周囲の非童貞率が上がりつつある状況に、すっごいコンプレッスを持ってないか。いや、実際童貞かどうか分からんけども。

　そんな秋人くんですが、このあと「自分が好きでもないマンガや小説でも、ウケてるものは片っ端から読んで研究している」と言う。それから「だからさっきセックス云々出ちゃったのかな」と。

　ヤメテヤメテー！　もう自分を騙すのはやめてぇぇ！　将来流行作家になって金持ちになって、イイ女にモテたいとか、素直に言ってもいいんだぜ。きっと、その方が健全だから。モリタカもいきなり亜豆にプロポーズしたりと、色々無茶な思考回路してるけど屈折はしてないと思うんだ。

　なんだろうなあ。秋人くんは秀才だしイケメンだ。これでもしスポーツも出来れば、中学生ならモテの王道じゃないのか。それなのに複雑なコンプレックスが垣間見えるあたり、やはりプライドの高さがあるのでしょうか。自尊心が邪魔して自分から女子にアプローチ出来ない。亜豆のように品がある子から、なおかつ言い寄られるぐらいじゃないと満足出来ないのかもしれません。
　多分秋人くんが大人になって地位と名誉、そして財力を手にいれたら銀魂の鳳仙のようになると思います。吉原という地下王宮を作り上げたのは、日輪をかしずかせたいがため。しかもアナタ結局、幼女時代の日輪に惚れたんだよね？みたいなオチの……。
　そしてここまで憶測でものを言うマチカさんが、一番屈折しているのですね。分かります。

　なんだかんだで、来週もバクマンが楽しみです。