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応援団やサムライうさぎについて。あとはアニメ三国演義の歪曲感想とか。

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田舎でのんびりするのもイイよねえ。冒頭の説明くさい部分は読み飛ばしても構わぬよ。
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※「ひぐらしのなく頃に」ネタです。知らない人はゴメンちょ。

 現在ジャンプ一のヤンデレといえば、サイレンの雨宮さんではなく、清木様に決まっています。そんな清木様主演の映画が今秋公開されます。タイトルは「うさぎのく頃に」。そのワンシーンが手に入りましたので、ここに公開します。

 鰐淵家、上屋敷──。
 清木が鰐淵の前にいる。清木はいつもの毅然とした姿ではなく、虚ろな目付きで髪が乱れていた。しばらくの間、無言で鰐淵をねめ付けていた清木がゆっくりと口を開いた。
「聞いたよ。御前試合、うさぎ道場が勝ったんだってね」
「ああ。うさぎ道場の奴等はみどころがある」
「ふうん。でもうさぎ道場のことなんて、どうでもいいよ」
「自分から言ったくせに。やはりお主も、意識せざるをえないようだな」
「そんなの、どうでもいいって言ってるじゃない!」清木は絶叫に近い声をあげた。「ねえ、そんなことより、あのかわいい子は誰?」
「誰のことだ」
「大将戦の途中で……仲良さそうにお話してた男の子だよ。背の低い、私とおなじ髪の色をした……」
「あれはうちの小姓だ。でも、どうして。試合を見ていたのか?」
「見てないよ。見てないけど、知ってるの。知ってるんだよ、私」清木は焦点のあわない目で笑う。「どうして鉄叉は他の男の子と仲良くするのかな?」
「そう言われても……家臣なんだから、親しく話してもおかしくないだろ」
「じゃあ、気にする私がおかしいの?」
「おかしいとまでは言わんが、お主が気にかけるようなことは何もない」
「信じていいのかな? 鉄叉は私に嘘や隠し事……してないかな? かな?」
 問うた清木は鯉口をきった。視界の隅でそれを確認した鰐淵は、焦りを表情へにじませる。
「し、してない」
「……本当に?」
 疑う清木は白刃を抜きはらい、鰐淵の喉元につきつけた。鰐淵は刃に当たらないように、小さく何度もうなずいて、狂気にみちた清木の瞳を見つめて言った。
「信じろ」

「嘘だッ!!!!!!!」

 つづきは映画館でどうぞ。前売り券をお買い上げのお客様で、先着100名様までに「欠けたうさぎのお面携帯ストラップ(商品サイズ68センチ・重量2キロ)」をプレゼント!
七夕に間に合った!
いや、別に七夕っぽい話じゃないけど、なんとなく合わせたかったの。
ひとつにまとめても良かったけど、長いから前後編に分けました。

追記
up後ちょっと経って、読み返していたら説明不足かな、と思う場所があったので書き加えました。
今回もタイトル長いぜ。
果てしなき妄想で、清木様の過去を捏造してくれるわー!
読んでみようかな、という方はTOPの更新履歴からドウゾ
まだ作品置き場を作ってないので、更新履歴からしか飛べないという不親切設計……。

それはそうとサムうさに、来るべき時がやって来たようですね。
仕方ないとはいえ、寂しいものです。
 いやー、清木様祭りも今回で最終日。ひとりで走り続けたぜ。最後は清木様のお仕事にズームイン。

 周知の事実でございますが、清木様は御目付役です。幕府の要職ですわね。若年寄り支配で、江戸城内の様々な儀式を担当して、旗本や御家人を監視するのがお仕事です。
 でも「お前が一番監視が必要だろう」という声が聞こえてきそうなのは、何でなんだぜ? まあ、じかに政務にたずさわらないけど、配下に色々と従えているので権力はあるんですよ。あと武士に切腹を通告して最後まで見届けるのも、目付(か切腹する人の身分が高ければ大目付)の仕事だったんだってサ。仕事が多岐に渡ってんだね。

 そんな清木様ですが、優秀であることは確かだと思います。手元にある本をぱらぱらめくってみると、
「目付役はおおよそ両番家筋の旗本の中から、特に優秀な者が抜擢される。番入りした旗本が徒頭・小十人頭・使番に進み、目付役になるのが最高のエリートコース」とありますから。そして、この後も奉行になるとか昇進の道が開けているわけです。ああ見えて、デキる男じゃないか。色んな意味でキレてるね! でも清木様が御奉行様なんて恐ろしいな……。大岡裁きとは逆の言葉が生まれそうだよ。
 ちなみに両番とは書院番と小姓組番を合わせた呼び方です。そこに大番、新番、小十人組を足した五つを総称して五番方と呼び、これが将軍直属の軍事組織にあたります。
 それで先程の両番は、将軍の親衛隊的な役割なので、ここに所属するには家の格式が高いか、親が幕府の高官であるとかじゃないと無理なのだそうです。そう考えると清木様は優秀なだけではなく、家柄も良いサラブレッドなんだね。ただ幕末になると、幕府直轄の学校の試験を優秀な成績で及第した者が、任じられることもあったみたい。
 
 ここまで紹介しておいて何ですが、マチカさんは清木様の設定としては、名家の生え抜きよりは、こちらの叩き上げコースを推したいなあ。陽気な性格の鰐ぶっさんと、ギスギスした清木様だから、鰐ぶっさんが家格の高いお坊っちゃん育ちで、清木様は苦労人とかだったら想像が膨らむナー。
 
 そして両番が将軍の親衛隊なら、大番は戦時には先鋒として出陣する軍の主軸です。だから軍事政権である幕府の中にあって、大番トップの大番頭は格式が高い。だから目付役の清木様よりも、大番頭の鰐ぶっさんはかなり偉いんですよ。ホント偉い。大目付より偉い。
 だって鰐ぶっさん5000石で清木様1000石。鰐ぶっさんは都の朝廷から官位をもらえて徒五位下の諸大夫で、清木様は幕府限りの序列である六位相当の布衣。でも清木様は鰐ぶっさんに対して態度悪い。だから口の利き方を教えてやった方がいいよ! 当然性的な意味で。

 話を清木様のお仕事に戻します。再び手元にある本で目付役に関する部分をあさっていると、面白い記述がありましたよ。その中からふたつ紹介して終わります。

 ひとつめ。
 登城した当番目付に限っては、目付部屋の下部屋(休憩したり着替えたりする部屋)にあるお風呂に毎日入って良いのだそうですよ。これは、いつ将軍様からお召しがあるか分からないので、身綺麗にしておくためなんだとか。
 でも清木様は将軍のためだけに、お風呂に入るわけではない思います。むしろ、いつ鰐ぶっさんからお誘いが来るか分からないので、それに備えていたい気持ちの方が大きいに違いないのです。奇麗な身体で抱かれたい、という清木様の女心ですね。
 分かります。
 でも清木様自身は、鰐ぶっさんの汗の匂いが好きなんですよね。
 分かります。

 ふたつめ。
 目付役は非常に忙しいお勤めで、職務の性質上気の休まる時がない。殿中を歩き回り、絶えず監視の目を光らせているのです。それに通常は、限られた人間としか会話出来ない。こんな毎日は、息がつまりますよね。
 でも一年に一度、大晦日だけはハメを外すのだそうです。
 何をするのかというと、先に帰る老中や若年寄りを玄関近くまで見送って、彼等の背中が見えなくなった瞬間に、目付役達は長い廊下を一斉に猛ダッシュ。それで誰が一番先にゴールするか競争するんだってサ。その後は中庭に飛び出て、地面に転がる石や木の苗を拾ってキャッキャッと遊ぶのだとか。さすがに若い目付役ぐらいしか、参加してなかったみたいですけどね。
 ……まぁ、これが面白いのかどうか、現代人の感覚では良く分かりませんが、とにかく窮屈な職務から解放された、という気分だけで、無性に楽しいのかもしれませんね。
 絶対に清木様は、この遊びに参加しなさそうだけど、もし……と想像してみると、お腹がよじれるぐらい笑えてくる。あの仏頂面が廊下をはしゃいで走り回って、庭では小石を拾って無邪気に遊ぶだなんて。それで夢中になって子供みたいな姿を見かけた鰐ぶっさんが、
「随分と楽しそうだな、清木」
 とニヤニヤしながら声を掛けられたりして。すると清木様は一瞬慌てるものの、背筋を伸ばして咳払いを返すのサ。そして「これは付き合いで仕方なく……」とか言い訳するんですね。
 分かります。

 というワケで、資料から拾ってみた目付役のお仕事特集でした。お祭りも終わり。さて、次は清木様のお話でも書こうかね。鰐ぶっさんと、どんな会話してもらおうかな。
 清木様フェスティバール! ワッショイワッショイ! というワケで続き。

 そうこうして4巻を読み進める内に、かなり気になったシーンがあります。門弟達を素行吟味へと行かせた清木様が、ひとり残って道場で鎮座しているシーンです。
 ここで清木様は背後の刀掛けに大小刀を掛けているのですが、短い脇差の方を上にしています。
数少ない夫婦共演シーン。もっと一緒に出るといいよ!

 でもマチカさんの記憶が正しければ、刀掛けには長い方を上に置くはずなんですよね。(もし違ったらゴメンよ)それは何故かと言いますと、武士たるものいつでも非常事態に備えておかなくてはなりません。だから例え家でノンビリしていても、曲者が現れたのなら、すぐ応戦出来るように、大刀を取りやすい上段に置くものであって、それが武士の心得というものです。脇差を使った方が通常の三倍強い人は、また別でしょうけど。
 それなのに脇差を上に置くとは、清木様とあろうものが一体どうしたのでしょうか。これでは泰平の世に安穏としてしまっているのは、清木様も同じになってしまいますよ。だからおかしいなぁ、と思って1巻でも講武館が出て来たシーンがあるので、読み返してみると、こちらはちゃんと大刀の方を上にしているんですよね。しかるにサムうさの世界では脇差を上に置くのが正しい、みたいな設定でもないようです。
画面端に注目。目付きの悪い清木様にも注目。でも鰐ぶっさんの嫁。これ豆知識な。
 
 ですがwikiのサムうさ項目にもあったけど、サムうさに登場する刀は脇差が大刀並に長い。よってサムうさの世界では「本差、脇差という概念がないのではないか」と補足(予想?)されていました。まさか作者が知らないはずがないので、その辺りは作者の美的感覚によって、刀の長さをあまり変えていない設定なんですかね。
 
 そうそう。ちなみに殿中に入ると武士は大刀を預けて、脇差しか身に付けなかったようです。(このルールはサムうさで適用されているみたいだねぇ。清木様の殿中抜刀シーンに出て来た人は、鰐ぶっさん清木様含め、みんな一本だけしか差していないもの。じゃあ、あれが脇差なんだろうか? それとも、殿中ではどっちが一本だけな!ってことなんかな)どんなに偉い老中でも脇差オンリー。御三家ぐらいになるとOKだったそうですけど、やはり本人は持たずに小姓が持っていたそうですよ。第一、仕事の邪魔だしね。それに、すれ違うときに刀の鞘が当たったりすると、それだけですこぶる険悪になるんよ。
 
 でも片方が長いのは確実なので、短い方を脇差と仮定すると、4巻は単純なミスかと(ごっちんも4巻で脇差を上に掛けていたので、製作側のチェックが甘かったのかと)思っていたのですが、ものすごい事実に気付きました。鰐ぶっさんが訪ねて来たことによって(上の方の画像がそのシーンだよ)ミスなどではないと分かったのです。
 ハハーン。そういうことか。
 あの刀の掛け方は、実は見立てなんですよ、奥さん。清木様はあえて自分に隙があるところを見せているのです。ツンデレだから口では言えないんですよ。おそらく「今の自分は隙だらけだ」と清木様は鰐ぶっさんに、言いたいに違いないです。
 隙だらけ→好きだらけ→愛してる→その逞しい腕で抱いて→今宵は十五夜だ→駄目、お月様が見てる!→ああ、でも体は正直→そんな感じの性的な意味でのお月見を期待している清木様。連想ゲーム完結ばんざーい。
 道場をがらんどうにしたのは、そのせいもあったのか。ヘッ、準備万端じゃねえか清木さんよォ。もう風呂には入ったのかよ。かつて門弟に「始めてだからとて、固くなるな」とか言ってたけど、自分はどうなんだい。ええ? 緊張でガチガチか! それともはやる気持ちで、息子さんもガチガチか?
 もうマチカさんサイテー! でもそんな自分が大好きッ。イヤッホーウ!

 清木様はかねてからお慕い申し上げていた鰐淵様に、操を捧げようと決心していたのでございます。しかし、その燃え盛るような恋慕は、ある一報により無情にも灰燼に帰してしまったのです。
 狂おしいまでの覚悟が、狂気にとって変わるには時間は掛かりませんでした。
 嗚呼。
 天頂にのぼりつめる満月に触発されるように、清木様の狂気も深まってゆく──。
 (※場面は昼です)

 という流れをくんで、始めてサムうさのSSを書いたろうかと思ってディスプレイに向かっていたら、なぜか真面目な話になりました。
 それでも良かったら、お茶うけにどうぞ。→十五夜に欠けた月がのぼる(作品ページに直接飛びます。サイト自体はジオシティ)
 いや〜久しぶりに公式設定のしっかりある作品の二次創作したけど、思ったより難しかったわぁ。設定のほとんどない応援団で、好き放題書ける姿勢に慣れてしまってんだね。各キャラの性格すら自分の裁量で自由に書けるもん。だから楽しいし、面白い。
 でもサムうさも書いてて楽しかったよ。もっと鰐ぶっさんと清木様書きたいなぁ。

そして祭りは続く。
まだまだ終わらへんで〜!
次回は清木様のお仕事に迫ってみたいと思います。
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